安田憲司著「幕末箱舘の洋式帆船─亀田丸ロシア領ニコライスキへ」

安田憲司著『幕末箱舘の洋式帆船─亀田丸ロシア領ニコライスキへ』

ISBN978-4-89492-225-9 C0021
定価 本体2000円+税

寛永12(1635)年、江戸幕府はキリスト教禁止政策の徹底をはかるため、日本人の海外渡航と、海外からの帰国を禁じた。
外国との貿易は、キリスト教伝導の恐れの無い唐(明国、清国)とオランダ両国を対象に、長崎港に限定して行われることになった。いわゆる「鎖国政策」である。

幕府は同年に「武家諸法度」を公布し、その中で特に西国外様大名の水軍(鮒手組)の勢力を押さえるため、500石積み以上の大船(軍船及び商船)の製造を禁じた。

こうして二百数十年間にわたって鎖国政策と大船(軍船)製造の禁止が続いた。

米国通商使節のペリー艦隊が来航した嘉永6(1853)年9月に大船製造を解禁。

更に安政元−2(1854−55)年、米、英、露と和親条約、ついで同6(1858)年に米、蘭、露、英と修好条約を結び、やむなく同6(1859)年には神奈川、長崎、箱舘の3港で貿易を開始した。

一方蝦夷地周辺では特にロシアの進出が著しく警戒を要するものになっていた。
箱館奉行所は、箱館で製造の洋式帆船・亀田丸をロシア領尼哥拉斯府(ニコライスキ)へ派遣した。咸臨丸が米国へ派遣された翌年のことである。
(本書「はじめに」により)


目次
前編 箱舘の洋式帆船小史
1、洋式帆船の夜明け
(1)黒船来航の緊迫・大船製造の解禁へ
(2)洋式帆船製造の試み?五つのルーツ
(3)急がれる箱館の造船事情
(4)箱館丸の進水成る
(5)つづいて亀田丸を製造
2、箱館御備船と航海術
(1)箱館御備船の確保
(2)船具・器具等の調達
(3)航海術・運用術の習得
3、箱館開港と出貿易の上申
(1)箱館港は貿易港となる
(2)外国の事情を知らねば?出貿易の上申 
(3)ぜひ渡航参加へ?長州藩士の秘密工作
4、亀田丸のニコライスキ派遣準備
(1)ニコライスキの予備知識と亀田丸の選定
(2)主な乗船者と略歴
(3)乗船者の職制と「船中規則」
(4)試交易品の選定と積荷
5、亀田丸のニコライスキ往還と前後の事情
(1)往還前後の事情
(2)亀田丸派遣の成果は…
(3)亀田丸の生涯
(4)客商(紅屋清兵衛、中塚徳太夫)覚書き

後編 「黒龍江誌」?箱館船ニコライスキ派遣の記録
1、解題
(1)「黒龍江誌」の成立事情
(2)「黒龍江誌」の伝来本
(3)「記事」と「江誌」の記述差異について
(4)亀田丸が航海した危険な航路
(5)亀田丸が用いた測量儀器
2、「黒龍江誌」(粟島本)口語訳
3、同「黒龍江誌」原文

参考資料・図書・文献
あとがき
販売価格 2,200円(税込)

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